2023年を振り返って
アールイーをスタートさせたのが2017年、今回で7回目の年末を迎えます。
思い返してもここまでの道のりは真っすぐではありませんでしたが、それでもここまで継続出来たのは皆さまからアールイーを支持して頂き、また様々な形で僕たちを支えて頂いた日本および世界中のお取組み先様があったからに他ありません。
2017開業時の建外SOHO店
2017年当時、開業の地である中国は皆が経済的に更なる成長を目指していて、生活環境はもっともっと豊になる事を疑わないポジティブなムードで一杯でした。
しかしその後コロナ禍を経て不動産など経済問題をきっかけに中国社会は経験したことが無い停滞状態へと突入していきます。
そしてこれは実態以上に先に述べたムードの部分が大きいと感じています。
コロナ禍は世界中の社会の在りように少なくない影響を残しましたが、ひょっとしたら一番影響が大きかったのは中国社会かもしれません。
しかしその影響は決してネガティブな事だけでなく、全力疾走していた中国の人々が立ち止まり自分自身や自分のコミュニティを見つめ直すきっかけにもなったと思うのです。
そう思う事の一つに2017年開業当時では一部の人に限られた多様な価値基準を持つこと、今それを認める動きが若い世代を中心に広まっているのを実感していて、それは新しい自転車生活を提唱するアールイーへの共感の広がりにもリンクしていると感じられた2023年だったからです。
2018年開店のKerry Center店
一方日本において2023年はアールイートーキョーとしてこのWEBを立ち上げた年となり、日本語で情報を発信し始めた年でもあります。
僕たちは実店舗が中国のみとなり、情報発信も中国国内に向けた中国語ベースのソースがほとんどとなります。
そんな中で日本の方に自分達を知ってもらう機会が極端に少ない状況を何とか変えていきたい思いでスタートさせました。
このWEBを通じて我々アールイーの事を知って頂ければ嬉しいですし、それ以上に僕たちの考える自転車生活のカタチに共感してもらえることが大事だと考えています。また日本では圧倒的に情報の少ない中国の現地情報をお伝えするのもこのWEBの役割ですね。
アールイートーキョー事務所
自転車は元々自由な乗り物です。
ルールやマナーは存在しますが免許も要らず、子供からお年寄りまで乗る事が出来ます。
路線も時刻表も無くどこへでも自分の気の向くまま裏路地にも入っていけます。そして自分自身で漕ぐ限りどこまででも進んで行くことが出来ます。
アールイーの役割ってそんな自由な自転車を十人十色の生活スタイルや価値観、楽しみ方に合わせて自分スタイルで楽しむお手伝いをする事だと考えています。
それは中国とか日本とか或いはその他の地域とかは関係なく、広い意味で今を生きる我々が次につながる生き方を楽しみながら見つける事なのかもしれません。
2024年はそのヒントとなるアイデアや皆のお気に入りになれるようなアイテムの提案をもっともっとしていけるように頑張ります。
変わらぬご支援を頂ければ嬉しく思います。
2023年の感謝と共に。
株式会社アールイートーキョー
代表取締役 鈴木薫